柴又から対岸の矢切を結ぶ渡し舟である。江戸時代初期から江戸川に運行され、歌謡曲のヒットで有名になり現在は観光用になっている(大人100円)。江戸川は古くは渡良瀬川の支流で、利根川とは別に東京湾に流れていた。江戸開府の時に利根川は河口を銚子に付
け替え、途中の関宿から分流してほぼ現在の江戸川になった。江戸幕府が庶民のために設けた渡し場の一つである。下流には市川の関所の渡し、上流には松戸の関所の渡しがあった。
小:夏朝:石橋山の戦いで敗れた源頼朝が、安房から北上して上総広常、千葉常胤支持を受けた。これらの軍勢が今の江戸川を渡ったところが、矢切の渡し付近とされている。この絵はその時を思って朝6時前ごろを描いているが、渡しはこの時間運行していません。 |